2020.08.17
コロナの三密ではなく、密教の教えの三密
こんにちは、高野山ガイド同行二人の鳥居優美子です(*^^*)
毎日のように報道されるコロナに関する情報。
今年のお盆は帰省されなかったかたも多いとか…
我が家のお墓は愛知県にあるのですが、
お盆のお墓参り、
今年はやめました(^^;
きっとご先祖さまや父は寂しがっているかな〜
と思いつつ、
でも、今年のお盆にこの世に帰ってきたら
あの世へコロナウイルスを持ち帰ってしまうかも…
この世だでなく、あの世でもコロナ感染が拡大したらえらいことだ〜
だから、今年はこの世へ帰ってこなくていいよ!
私もお墓参りへいかないからね♫
と、勝手な理由をつけて
一人妄想して笑ってしまいました。
ご先祖さま、ずっこけてるかも…笑
〜〜〜〜〜〜
実は、私、高野山尼僧学院で四度加行を行い、
僧侶の資格を得ました。
尼僧学院では密教についても学びました。
その中の学びの一つに「三密」があります。
今日は、そのことについて少し書かせていただきます♫
「三密」という言葉
目にしたり、耳にしたこと
1度や2度はありますよね。
・密閉(換気しましょう)
・密集(人がたくさん集まる場所は避けましょう)
・密接(互いの距離を保ちましょう)
から「三密」と名づけられました。
コロナウイルス感染を防ぐために生活の中で気をつけ、三密を実践しましょう。
というものです。
「三密」という言葉
実は
密教の用語であり、
密教の教えなんですよ。
三密とは
・身密(しんみつ) … 身体、行動 = 印を結ぶ
・口密(くみつ) … 言葉、発言 = 真言を唱える
・意密(いみつ) … 心、想い = 心に曼荼羅の諸尊を観想する
のことを言い、
お大師さまは
「三密行」をとても大事にしていました。
これは僧侶だけが行う修行ではなく、
私たちにとっても、
心の中の仏(自分にとっていちばん大事なもの)を磨くために大事な行なんです。
たとえば、
「ありがとう」
という言葉を発する時、
発する言葉(口)と
行動(身)と
心でおもっている(意)こと
が一致していること。
または、一致させること。
なんです。
手(身)を合掌させ、
言葉(口)で「ありがとう」を発する
その時、心(意)の中でも「ありがたいな」とおもって発する。
たまにありませんか、三つがバラバラなこと。
たとえば、
親に叱られた時、
心の中では悪いと思っていなくても
適当に謝っておこう、なんてこと。
言葉(口)では「ごめんなさい」と言い、
頭を下げて(身)いるけど、
心の中(意)では、「私は悪くない」と思っていたり、
心の中であっかんべーをしていたり…
子どもの頃、私は心当たりあります(^^;;
口から発する言葉と、
行動とその時の思いが一致していないと、
相手には違和感が伝わります。
誉めてもらったり、嬉しい言葉を言ってもらっていても
喜べないことないですか?
きっと、そんな時は、
三密がバラバラなのだと思います。
身・口・意の「三密行」
あなたも日常生活の中で意識してみませんか♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
今日も高野山ガイド同行二人のホームページをご覧いただき
ありがとうございました。